日常生活の美に対する注意力
人間の欠点をついた面白い話を聞きました。
ある有名演奏家の人気のコンサートがありました。
チケットは即完売でコンサートは満席で大盛況に終わりました。
その観客の帰り道ひそかに実験はされたのです。
観客が帰るのに使う地下鉄のホームで、ホームレスの格好をした
先ほどの演奏家が、コンサートとは違う曲を演奏していたのです。
誰もが気づかない変装をして、一流の演奏をしていたが、
その音楽に足を止めて聞いた人数が、わずか11名
100人近くの人間が先ほどと同じ演奏家が奏でるメロディを
素通りしているという結果だったそうです。
人間環境が変わればまったく別の注意力が働き、本当の美を見逃している
ことが多いにあるのだと感じさせられる実験結果でした。
ただ、面白かったのが、その11名の中にその演奏に聞き入っていた
3歳の子供がいたそうです。
子供の純粋な心には素直に届くのかもしれません
何かの映画のキャッチコピーにもありましたが、
「よくみると 世界はこんなにも美しい…」
自分たちが理解している以上に、周りには美しいものが
あふれているのかもしれませんね。
(矢頭)