自分の世界の範囲

その昔、幼稚園の頃 私は補助輪付の自転車で町内を爆走していた。

その頃は、それまで徒歩だったのが、急に自分の足でいける世界が広がり

これで何処へでもいけると思っていました。


やがて、成長し補助輪が取れるとさらにその範囲は広くなり

年を重ねるにつれて自転車のタイヤの直径も大きくなり

毎日必死にこいでいました



大学生のとき、衝撃の出会いによってその世界は更なる進化を遂げます

原付バイクとの出会い

その愛車は、まっ黄色のジョルノ でした。

その車体の丸みを帯びた曲線美に惚れ、その愛車が大好きでした。

これで、ほぼ、無敵になった自分は、大学生の青春をひたすら原付バイクを

走らせて過ごしました。


そして、いつの間にか最終地点の車に乗っている自分

行こうと思ったら何処へでもいけるマシンを手に入れ

毎日当たり前のように運転しています。

今日なぜか、ふと補助輪の自転車を始めて走らせて世界が広がった幼稚園の頃

の自分の気持ちを思い出し懐かしさを覚え、またあの感覚が味わいたいと思い

ました。
(矢頭)